日商簿記1級経理マンのテツオです。
Twitterの投資界隈では日々様々な話題が流れますが、割とよくあるのが「周りのマネーリテラシーの低い人」の紹介ネタですね。
金がないと言いつつギャンブルや浪費をするとか、身の丈に合わない家を買ってローンに縛られたとか、ネタは様々ですが、私の周りには意外にもそういう人は少ないです。
今回は私の周りの「ちょっと」マネーリテラシーの高い人を紹介しつつ、その人達に共通する「マネーリテラシーを高めるために必要なこと」を考察したいと思います。
※身バレを防ぐため、設定は多少変更しています。
ケース1:「身の丈以下」の家を買った元上司
一応弊社は東証一部上場企業のグループ会社。管理職ともなればそこそこの給与を貰えるようになります。
しかし私の元上司が購入した家は、少し郊外にある3,000万円台前半の安めの戸建て物件。(土地、建物セット)
元上司曰く、「どうせ家なんて資産にならないんだから住めればいいんだよ」とのこと。
身の丈以上の家を買って破綻する人の話はよく聞きますが、明らかに「身の丈以下」の家を買って負担を軽くするとは、しっかりしています。
我が家はもっと郊外に積水ハ〇スで5,000万円の戸建てを検討していたのに…(汗)
「身の丈を知ること」「限界までローンを組まないこと」は人生の負担を軽くする上で非常に重要ということですね。
ケース2:キャッシュレスと全世界株式で手堅い運用をする先輩
先輩は元々現金派でしたが、年金2,000万円問題と働き方改革で虎の子の残業代が減ったのを機にキャッシュレスに切り替えました。
先日、現金オンリーの社員食堂に誘ったところ、「キャッシュレス出来ないならやめとくわー」と断られてしまいました(笑)
社員食堂もいつまでも殿様商売は出来ませんね。
私も弁当に切り替えつつありますからね。
また、投資についても色々勉強し、確定拠出年金を元本保証型から外国株式型(MSCIコクサイインデックス型)に切り替え、つみたてNISAでeMAXISスリム・オールカントリーの積立を始めたそうです。
私はこれを聞いて、めちゃくちゃ堅実派だなと思いました。
スリム・オールカントリーといえば先日のFOY2019で堂々の1位を獲得した投資信託です。
米国株100%より近年のリターンは落ちますが、世界全体の経済成長に合わせて長期・安定的に資産形成を行うことが出来ます。
先輩はこれからもキャッシュレスと全世界株式で堅実に資産を積み上げていくでしょう。
ケース3:せどり、投資、FX、ポイ活に励む後輩女史
後輩女史は人生100年時代の長寿リスクに備えるために色々なことを行っています。
特にせどりは物凄く勉強しており、市場調査を欠かさず、売れるものは何でも売るというスタイルでやっています。
メルカリが中心ですが、Amazonのセラーや中国せどりにもチャレンジしているようで、人脈を使って勉強と実践を繰り返しているようです。
投資信託は、つみたてNISA対象ではないものの、米国株をアウトパフォームしている商品もあり、非常に好調なようです。
節約にも取り組んでおり、資産形成の王道を歩んでいる、という感じです。
たまにやりすぎじゃないかと思う時もありますが(汗)
番外編:仮想通貨で燃えた友人B
これは番外編ですが、士業を営む友人Bは2017年末の仮想通貨ブームに乗っかり、見事爆死しました。
仮想通貨バブル崩壊の原因となった「コインチェック」に資産を預け、50万円程溶かしたそうです。
仮想通貨、ダメ、絶対。
また、経済にも結構詳しい彼ですが、口癖のように言っているのは、
今のアメリカ株は高すぎる、暴落後に買う。
ドイツ銀行は近い内に破綻する。リーマンショックの比じゃないくらいの暴落が来る。
こんなことを3年位前から言い続けていますが、結果的に米国株は伸び続け、ドイツ銀行も破綻に至っておりません。
残念ながら友人Bは機会損失をし続けています。
■S&P500のチャート(10年)
もちろんこれは結果論であり、明日にでもドイツ銀行は破綻を発表し、リーマンショックを超える暴落が始まるかもしれません。
しかし、未来は誰にも分かりません。株価が上がる、下がるというのは我々一般人には予測不可能なのです。
なので、暴落待ちを続けて機会損失をし続るくらいなら、ドルコスト平均法で少額でも積立を始めるべきではないかと私は思います。(資産全額を一気に突っ込むのはおススメしませんが)
番外編2:ロイヤルロンドン投資で100万円損した私
ここまで書いていて思いました、一番マネーリテラシー低いの、高コスト投資信託(ロイヤルロンドン投資)に引っかかって100万円溶かした私ですね…。
友人Bの比じゃないくらいやらかしてますね(汗)
高コスト投資信託、ダメ、絶対。
金融商品に手を出す時はしっかり勉強してからにしましょう!
私の周りの「ちょっと」マネーリテラシーの高い人たちに共通することは?
ここまで、私の周りの「ちょっと」マネーリテラシーの高い人たちを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
経理部だからお金に強い人が多いのか?私はそうは思いません。私のように高コスト投資信託に引っかかる人間もいます。
では紹介してきた人は何が違うのか?私は、皆に共通するのは以下の4点だと思います。
- 身の丈を把握する
- 危機感を持つ
- 勉強する
- 行動に移す
身の丈(現状)を把握し、将来に向けた危機感を持つこと。
そして、将来を改善するために勉強し、行動すること。
大半の人は勉強しても行動しません。なので、行動した時点で半ば勝ち組が決まっているようなものです。
先輩も後輩女史も、勉強した内容を実践していました。それが改善に繋がっています。
友人Bは残念ながら行動が出来ていません。それが二者を分けた要因だと思います。
知識のインプットは、Twitterで投資・資産形成・節約関連のアカウントをフォローするだけで基本的な知識は身に付くと思います。
書籍、セミナー、FPの勉強等も有効と思いますが、SNSはそれらで得られない生の有益な情報を知ることが出来ます。
是非Twitterを有効活用して下さい。(いきなりDMを送り付けてくるような怪しいアカウントは速攻ブロックして下さい。)
おわりに
本日は私の周りの「ちょっと」マネーリテラシーの高い人の紹介と「マネーリテラシーを高めるために必要なこと」の考察でした。
あなたの周りにはどんな人がいるでしょうか?意識してみると面白いかもしれません。
ありがとうございました。
コメント