マネーフォワードがサービス改悪!?日商簿記1級が切る同社決算とサービス改悪・終了リスクへの対処法

マネー論

日商簿記1級経理マンのテツオです。

私は家計簿アプリ、マネーフォワードMEを利用しています。

使い勝手の良いUI、明細自動連係、無料でもある程度活用出来る分析機能と、非常に質の高いアプリだからです。

しかし先日、予告なしで無料会員向けの機能制限が行われ、分析機能の一部が利用出来なくなり、波紋を呼んでいます。

本日は、この機能制限から見る同社の懐事情とクラウドサービスを利用する際に注意すべきことをお伝えしたいと思います。

 

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何の機能が制限されたの?

資産構成や資産推移のグラフ表示機能が制限されました。

特に、資産推移グラフは重宝していた人も多いはずで、残念という声が広がっています。

 

以前はこのように見れたものが、

有料会員限定に。

資産推移グラフも同様です。(制限前のスクショなし)

ではなぜこのような機能制限が予告なしで急に行われたのか?

同社決算から透ける懐事情を元に推察していきたいと思います。

 

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日商簿記1級が切るマネーフォワード社決算

※以下のIR情報は全てマネーフォワード社HPより拝借しております。

以前記載しましたが、マネーフォワード社の財務体質の特徴は大きく3点。

  1. 売上は倍々で増加中だが、営業利益は常に赤字
  2. 新株発行による資金調達により、倒産の危険性は低い
  3. 売上108億円以上で黒字になるシミュレーション

 

そして、2019年3Q決算は以下の通り。

売上49億円、利益▲18億円で、累計赤字は更に拡大、という決算ですね。

通常の上場企業であればダメダメ決算もいい所ですが、ベンチャー企業で歴史の浅い同社の場合はある程度は想定通りといったところでしょうか。

損益分岐点分析を見直してみても、「そらこうなるわ…」という感じです。

 

ではなぜ無料会員の機能制限が行われたのか?

同社の主力ビジネスは売上の6割以上を叩き出す企業向けの会計サービス分野。

家計簿アプリの急な機能制限はユーザー離れを引き起こす可能性もあるため、少し違和感がありましたが、決算説明会の質疑応答の中にヒントがありました。

Homeドメイン(家計簿アプリ)の売上高に関して、期初見通し比で弱含んで進捗していることには課題意識を持っている。
今後の戦略については既存利用者あたりの単価向上を目指し、新サービス開発を進めている。

 

家計簿アプリの売上は対計画比でも若干悪く、利用者当たりの単価向上を目指していくとのこと。

「多少のユーザー離れを覚悟の上で、有料会員を増やすために舵を切る」ということですね。

 

ではその方針に対して我々ユーザーはどう対応するか。

もちろん有料会員になるというのも1つの選択肢ですが、私は「クラウドサービスに依存しすぎるのはリスクである」と考えているため、今まで通りデータ分散(エクセルの活用)にて対応したいと思います。

 

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クラウドサービスの改悪・終了リスクへの対処法

クラウドサービスは個人がデータを保持しなくともサービスを利用出来るため、非常に利便性が高いですが、ソースを企業側に握られているため、急な改悪やサービス終了リスクがあります。

そのため、クラウドサービスに依存しすぎると、サービス終了と共に自分が築いた資産(家計情報も1つの資産です)を失う恐れがあるので、私はデータ分散を強くおススメします。

 

データ分散の方法

私はマネーフォワードは仕訳明細の記帳・集計用にしか使っておらず、実際の家計簿はエクセルを利用して作成しております。

毎月掲載しているこちらですね。

マネーフォワードで集計した情報をエクセルに転記して家計簿を作成し、分析も行う。

一手間掛かりますが、いくつかメリットがあります。

 エクセル家計簿のメリット
  1. アプリに依存しない(改悪・サービス終了しても問題なし)
  2. 自分の見たい軸で集計・分析が出来る

 

家計簿は集計ではなく分析(行動の改善)に時間を掛けるべきです。

なので、私は集計時間の短縮のためにマネーフォワードを利用していますが、その後の分析は自分独自のフォーマットで行う。

そうすることで、アプリに依存することなく、自分本位の家計管理が出来ます。

 

家計簿アプリで全て完結しており、家計改善につながっていないような場合は、エクセルでの家計簿作成と分析をおススメします。

 

参考として、毎月公開している我が家の家計簿はこちらです。

 

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終わりに

本日はマネーフォワード社の決算分析とクラウドサービスに依存しすぎることのリスクについてお伝えしました。

投資と同様、クラウドサービスを利用する際も資産分散が重要ということですね。

 

ありがとうございました。

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