日商簿記1級経理マンのテツオです。
我が家の一大イベント、第一子出産が間近に迫ってきました。
子供の誕生で考えなければいけないことの1つに保険の検討があります。
両親(特に収入の多い方)に万一のことがあった場合、遺された家族が生活を続けるために必要なお金をどうするか、ということですね。
そこで、ケース毎(死亡・障害・病気)に「保険は必要?それとも不要?」ということを検討していきたいと思います。
今回は死亡保障(生命保険)について検討します!
我が家の基本方針:保険は最小限!
我が家の基本方針は、「保険は最小限。公的保障で賄えない分を民間保険でカバーする」です。
日本の公的保障はかなり手厚く、人によっては公的保障だけで遺族の生活に必要な金額を賄える場合もあります。
むしろ気を付けなければいけないのは、保険に入りすぎて「保険貧乏」になってしまうこと。
先日Yahoo!の記事にもありましたね。
家計を圧迫するほどの保険はむしろ害。
公的保障の内容をしっかり抑えた上で、公的保障で賄えない分を民間保険で賄うようにしたいと思います。
パパが亡くなった場合:生命保険は必要?
まずはパパが亡くなった場合(生命保険)を考えます。
我が家の家族構成は以下の通り。
家族 | 現在 |
パパ | 32歳 |
ママ | 34歳 |
第一子 | 0歳(来月誕生予定) |
いつかは第二子も、と考えていますが、第一子も誕生していない内から第二子のことを考えるのは時期尚早でしょう。
まずは3人の家族構成で保険を考えます。
また、保険の検討にあたり、Twitterで懇意にさせていただいているもんき~たさんの生命保険の検討記事を参考にさせていただきました。
生命保険の死亡保障の金額について
3000万~5000万円辺りを設定する人が最も多いと思います。
でも、なぜその金額で大丈夫なのか、きちんと検討した上で加入をしましたか?
「保険掛け過ぎ?」or「額足りない?」と不安になりませんか。
具体的に一緒に検討しましょう。https://t.co/k5mTY9ARCn
— もんき〜た@端株(ネオモバ+配当金受取PG) (@Monkieta) May 2, 2020
公的保障の仕組み、生命保険の検討方法について具体例を交えて詳しく解説されており、非常に参考になります。
是非こちらの記事もご覧いただければと思います。
では、我が家に生命保険が必要か考えていきます。
パパが亡くなったらどうなる?収入は0になるの?
先述の通り、パパが亡くなっても収入は0になりません。
公的保障があるからですね。
主な公的保障は以下の5個です。
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 中高齢寡婦加算
- 老齢基礎年金(ママ)
- 老齢厚生年金(ママ)
パパの年収や公的保険の加入期間によって変わってきますが、私(年収600万円)が今すぐ亡くなったとしても、ママが平均寿命を迎えるまでに約8,000万円が公的保障として支給されます。
公的保障 | 金額 | 計算式 |
遺族基礎年金 | 1,800万円 | 100万円×18年(子が18歳になるまで) |
遺族厚生年金 | 1,736万円 | 56万円×31年(ママが65歳になるまで) |
中高齢寡婦加算 | 754万円 | 58万円×13年(子が18歳~ママが65歳) |
老齢基礎年金 | 1,794万円 | 78万円×23年(ママが亡くなるまで) |
老齢厚生年金 | 1,840万円 | 80万円×23年(ママが亡くなるまで) |
合計 | 7,924万円 |
※ママが日本人女性の平均寿命88歳まで生きた想定。
かなり手厚い保障があることが分かりますね。
そして、ママ自身の給与収入や退職金、現在の貯蓄もあるので、それを合わせると、約2億円の世帯収入が確保出来る計算になります。
収入 | 金額 | 計算式 |
公的保障 | 7,924万円 | |
ママ給与 | 8,494万円 | 310万円×0.6×9年(子育て時短勤務) 310万円×22年(退職まで) |
ママ退職金 | 1,000万円 | |
死亡退職金 | 100万円 | |
現在の貯蓄 | 1,600万円 | |
合計 | 19,118万円 |
パパが亡くなった後の支出はどうなる?
一方、パパが亡くなった後の支出は以下の通り。
支出 | 金額 | 計算式 |
生活費 | 12,720万円 | 22万円×12ヶ月×22年(子独立まで) 18万円×12ヶ月×32年(子独立後) |
住居費 | 8,494万円 | 9万円×12ヶ月×54年 |
教育費 | 1,200万円 | 大学卒業まで |
葬儀代 | 100万円 | |
特別費 | 1,080万円 | 20万円×54年 |
旅費・趣味等 | 540万円 | 10万円×54年 |
合計 | 21,572万円 |
住居費は賃貸で計算していますが、家を買って団信でローンを消せば必要額はもっと下がりますね。
民間保険(生命保険)で必要な保障額は?
では上記を踏まえて、民間保険で必要な保障額はいくらか?
パパが今すぐ亡くなったとして、ママが88歳までの世帯収入は約1.9億円。
一方、生活に必要な支出は約2.15億円。
その差額の約2,500万円が公的保障で賄えない額=民間の生命保険で必要な保障額となります。
ただし、今後第二子が産まれる可能性がありますし、家を買って団信でローンを消せば住居費がほぼ不要になります。
なので、生命保険は最短の10年間のみ掛け、10年後に再度必要な保障額を計算して入り直すことにしたいと思います。(子が独立した後は保険は不要ですしね)
生命保険の比較:安いのはネット生命
保障額と期間が分かったので、具体的な生命保険の検討に入ります。
我が家の方針は「保険貧乏」にならないようにシンプルで保険料の安い商品を選ぶこと。
運用はつみたてNISAで行っているので、保険にはセーフティーネットの役割のみを求めます。
保険料の安い生命保険(主にネット生命)を比較した結果は以下の通り。
基本的にはSBI生命やライフネット生命が安いのですが、非喫煙者で健康体(BMI・血圧)であれば、メットライフ生命が最安(月額2,325円)になりました。
なので、私はメットライフ生命に加入することにしました。
おわりに
本日は我が家を例にした、生命保険の検討プロセスを紹介しました。
これはあくまで一例なので、各家庭の状況を踏まえてカスタマイズしながらご検討いただければと思います。
次回は障害・病気・学費に関する保険の検討を行います!
ありがとうございました。
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