日商簿記1級経理マンのテツオです。
ヤフーニュースにて「お年玉スルーをする大人たちの本音」という記事を目にしました。
- お年玉5万円の出費が痛い
- 自分は独身なので「リターン」もなく、無駄な出費と感じる
- ソシャゲの課金ガチャに使われて複雑な気分
- 年齢による傾斜配分を考えるのが大変
などという理由で、お年玉をあげることをスルーしようとする大人が増えているようです。
正直読んでいて悲しい気分になったのですが、私もいい年になってきたので、親の立場でお年玉とどう向き合えば良いか、考えてみました。
「あげない」という選択肢はない
基本的に、「お年玉をあげない」という選択肢はないでしょう。
自分が子供の頃を思い出してみてください。大多数の方はお年玉を貰っていたはずです。
お年玉を貰い、感謝を伝え、何に使おうかワクワクしながら冬休みを過ごす。
そういう経験をしてきた方が多いと思います。
それを、出費が痛手だの自分は独身だのという理由で「あげない」という選択肢はあまりにも自己中心的ではないかと思います。
自分が受け取ってきたものは、しっかり次の世代に返していきたいですね。
お年玉積み立てをする
その上で、どうしても5万円の臨時出費が痛いようであれば、事前に積み立てを行うと良いと思います。
1ヶ月平均で4,200円程度です。
それを最初からなかったものとして、給与口座から積立用口座に移動したり、ヘソクリ的にタンスにでも入れておく。
使える絶対額が減ればそれに合わせて支出を減らするのが人間、確実に発生することが分かっている支出であれば、事前に積み立てておくと良いと思います。
親はどう子供のお年玉と向き合うべきか?
では逆に、自分の子供がお年玉を貰ったとして、親はそれとどう向き合うべきか?
昔の運用
昔の我が家は、お年玉の一部を子供名義の定期預金に入れて、残金は自由に使わせていました。
定期預金分は大学の学費に使用。
子供ながらにして、
- 先取り貯金を行い
- 残金で生活する
ことの重要性を身に染みて理解しました。
今後の日本社会で必須のスキル
定期預金の利率が高かった昔であれば、先取り貯金+残金生活で問題はなかったでしょう。
しかし今の日本は定期預金の利率が非常に低く、一方で税金や社会保険料はどんどん上がっていく。
定期預金だけではジリ貧になってしまうので、どうしても資産運用が求められます。
年金2000万円不足問題もありますね。(今の子供が老人になる頃には4000万円不足とか言われるのではないでしょうか。)
なので、私は、お年玉や小遣いを子供のマネーリテラシーを高める絶好の機会と捉え、子供に運用を経験させたいと思います。
お年玉・小遣いの運用
運用と言っても、特別なことをするわけではありません。
学費は親が準備した上で、
- 全額使用しても、貯金をしても良い。何をしても自由。
- ただし、手持ちのお金で足りないものが欲しい場合は、自分で運用して増やして買うべし。
と伝えます。
例えば、10万円の「iPhone11Pro」が欲しい。
しかし以前のお年玉や小遣いは使ってしまい、手元の残金は5万円しかない。
こういう場合に、臨時の小遣いを与えるのではなく、子供に自分で考えさせて、運用させる。
ただ臨時の小遣いを与えていたら、自分で状況を打破しようとする気概は生まれないでしょう。
次の小遣いやお年玉まで待つのも良い、それが待てないなら自分で運用して増やす。
厳しいかもしれませんが、今後の日本社会を生き抜く上で必要になるスキルと思います。
また、その過程で色々なことを知るでしょう。
- 運用で増やすことの難しさ
- 一般的な運用利回り
- 銘柄選びもさることながら、入金力が重要であること
- 入金力を高めるために節約が必要であること
- 築いた資産を浪費に使ったら何も残らないこと
- 浪費は資産が生み出す配当などの範囲内で行うべきであること
自分で運用し、苦労して手に入れたお金で欲しいものを手に入れる。
その過程で運用スキルを学びつつ、自分の欲をコントロールする術を学ぶことも出来る。
お年玉や小遣いはその最高の教材であると考えます。
「世界三大投資家」たちの、幼い頃からの共通点
また、こんな記事を目にしました。
世界三大投資家、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャース。
いずれも偉大な投資家ですが、彼らの共通点は「幼い頃から投資を経験していたこと」。
子供の頃の経験が将来に活きたようです。
別に私の子供が世界的な投資家になる必要はないのですが、今後の日本社会を生き抜く上で、「幼い頃からの投資経験」は必ずや有益な経験となる、私はそう考えます。
なので、子供には幼い頃から運用を経験させたいと思います。
おわりに
詳細なルールは夫婦間で詰め切れていないので、現時点では私の案ですが、運用させること自体は妻も賛成してくれています。
なので、子供ができたら、学業に影響を与えない程度に運用を経験させたいと思います。
※学費は親が用意する、運用失敗したとしても誕生日やクリスマスをセーフティネットとして活用するなどの保険は必要と思います。
ありがとうございました。
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