日商簿記1級経理マンのテツオです。
コロナショックによる株価の暴落が止まりません。
アメリカ大統領選挙のスーパーチューズデーの結果やトランプ大統領の減税施策発表により一時的に上がりはするものの、2月下旬から右肩下がりの相場が続いています。
3月9日はダウ史上初となるサーキットブレーカーが発動しました。
これだけ急激な暴落は未体験ゾーンの方が多いでしょう。私も初めてです。
しかし、この歴史期暴落を経験することが後の投資家人生に役立つ、私はそう思っています。
アイキャッチの画像はスラムダンクの最終巻からの引用ですが、常勝軍団の山王工業が無名の主人公チームに負けた時、山王工業の監督はこう言いました。
這い上がろう。「負けたことがある」というのが いつか 大きな財産になる。
これは投資家も一緒だと思います。
「暴落を経験したことがある」というのが いつか 大きな財産になる。
投資経験の浅い私が言っても納得感は薄いかもしれませんが、私の考える長期投資の序盤で暴落を経験することのメリットを3点紹介したいと思います。
自分のリスク許容度を知ることが出来る
第1のメリットは「自分のリスク許容度を知ることが出来ること」です。
SNS上では株価の下落に耐え切れずに含み損が出た状態で狼狽売りする方や、レバレッジファンドに投資していて大幅に資産を毀損した方を見ました。
レバレッジなしの現物運用をする限りは投資した金額以上に損をする可能性はないので、通常、退場なんて有り得ないのです。
株価は長期的に見れば右肩上がり、それは歴史が証明しています。
なので、一時的に含み損だったとしても回復まで待てばいいだけです。
それを皆頭では分かっているのでしょうが、増えていく含み損に耐えられず狼狽売りをしてしまう。
これは自分のリスク許容度を超えて投資をしているから起こる事象でしょう。
なので、今回の暴落を機に、自分の正しいリスク許容度(株価が下落しても耐えられる金額)が分かったのではないでしょうか。
彼を知り己を知れば百戦殆からず、長期投資で超重要なリスク許容度を最初の内に分かったのは大きなメリットだと思います。
ちなみに、我が家の場合は、月5万円の定額積立を鉄則として変えません。
今ある現預金を出産や子育て等の大きなイベントに備えつつ、月々のキャッシュフローをマイナスにしない程度に拠出可能な金額が月5万円だからです。
それが投資開始前から分かっているので、今回の暴落でも全く関係なく積立を続けることが出来ています。
自分の投資スタンスが固まる
2つめのメリットは「自分の投資スタンスが固まること」です。
今までの上げ相場で行ってきた投資法。
逆に、今回の暴落を受けて今後行っていきたい投資法。
100人いれば100種類の投資法があると思います。
今回の暴落を機に、個別株からインデックス投資に切り替えた方もいるそうです。
高配当株の暴落時のデメリット(インデックスよりも下落が大きい、業績悪化により減配の可能性がある等)を知り、高配当株投資を辞めるという方もいるかも知れません。
私もインデックス投資を続けることは変えませんが、20年後のいざ取崩しという時に今回のような暴落に巻き込まれては敵わないので、出口戦略は改めて考え直したいと思うようになりました。(債券比率を徐々に増やす、など)
暴落を経験することで、上昇相場、下落相場それぞれの立ち回りを真剣に考え、自分の投資スタンスを固め直すきっかけになる。
それが大きなメリットと考えます。
多少の暴落では狼狽しないようになる
最後のメリットは、完全に精神論ですが、「多少の暴落では狼狽しないようになること」です。
一日で7%(2013ドル)下落してサーキットブレーカーが発動したダウなど、中々経験出来ることではありません。
これだけの下落を見たら今後、多少の暴落では動じなくなるでしょう。
あー、今日も3%下落かー。
でもコロナショックの時はもっと下げ幅大きかったよなー。
きっとこんな感じになるはずです(笑)
リスク許容度を理解した投資と合わせて、眉一つ動かさずにマイルールに沿った投資を行う、肝の据わった投資家になるでしょう。
今狼狽している人も、投資の世界に居続ければ、数年後はこうなっているはずです(笑)
進撃の巨人 4巻より引用
更に言えば、長期的に見れば暴落は株価のバーゲンセール。
いままで高値で買えなかった株を買うチャンスでもあるのです。
現在投資で資産を築いている方の多くはリーマンショック後にも株を買っていた人です。
世間が超絶不景気で株価が地獄の底まで下がった時に買った人が大きなリターンを得ているのです。
リスク許容度を超えて全額一括投資は推奨出来ませんが、今投資を辞めることは将来大きなリターンを得る可能性を完全に失うことになります。
特につみたてNISAに関しては解約を絶対に行わないことをおススメします。
解約後も再開は出来ますが、つみたてNISAを実施していた期間分の非課税枠がなくなってしまうからです。
国が認めた公式チートである、20年間・800万円の貴重な非課税枠がなくなることは大きなデメリットなので、今仮に含み損だったとしても20年間続けることを強くおススメします。
20年後には高確率で含み益になっています。
私も投資を続けて肝の据わった投資家になりたいと思います。
おわりに
本日は暴落を経験するメリットの紹介でした。
投資初心者の戯言ですが、こんな考え方もあるんだなと思っていただければ幸いです。
ありがとうございました。
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