積立投資、今から買うか、後から買うか

投資信託

日商簿記1級経理マンのテツオです。

積立投資を検討している、または行っている人の多くは、「積立終了時に暴落していたらどうするのか?」「株価暴落が見えているのであれば暴落後に買い始めればよいのではないか?」ということを一度は考えたことがあると思います。

では、今後暴落が起こったとして、長期積立投資において、どの程度株価が下落していたら資産がマイナスになるのか、積立投資シミュレーションを行ってみました。

 

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積立投資シミュレーション

今回はみずほ証券の「つみたて投資シミュレーター」を使用して計算しました。

 

前提条件

  • 月々の積立額:30,000円
  • 積立期間:20年間
  • 値動きタイプ:S型(株価の山谷があるパターン)

シミュレーション1 普通に伸びるパターン

世界経済は今後景気後退期に入ると言われていますが、何だかんだ10年以上を掛けて回復、16年後に現在を上回る最高値を付け、その後再び後退期に入ったタイミングで積立終了というシミュレーション。

その場合、+75.2%という高リターンを叩き出しました。

ドルコスト平均法の強み(株価低下時にも同額を積み立てることで購入口数を増やす)が最も活きる形と思います。

 

シミュレーション2 今が絶頂期だよパターン

まるでバブルのように上昇を繰り返す米国経済。

20年後振り返っても、今が一番株価が高い時期だったなあ…となった場合のシミュレーションです。

景気後退期に入り、7年後の株価は現在の半分以下。

17年後にようやく現在の株価が見えてくるも、20年後結局再下落してしまう。

そんな悲観的なシミュレーションですが、意外にもリターンは+1.1%のプラスでした。(流石にこれでは手数料負けするでしょうが。)

 

シミュレーション3 逆にまだまだ上がるよパターン

シミュレーション2とは逆に、今後5年間更に上がり続け、その後バブル崩壊により株価は絶頂期の1/3、20年後に現在価格まで戻ったパターンですが、この場合でも+16.7%のリターンを得ることが出来ました。

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ここからは実際の過去の日経平均を利用してシミュレーションを行います。

シミュレーション4 リーマンショック前から買い始めたよパターン

20年で積み立てをすると大体プラスリターンになったため、10年に条件を変更しました。

リーマンショック前の株価上昇時に積立開始、不幸にも直後に暴落に遭遇してしまった場合のシミュレーションですが、それでも+56.4%のリターンになりました。

 

シミュレーション5 バブル期に買い始めたよパターン

バブル絶頂期前に買い始めた場合、10年のリターンは▲29.46%となりました。

流石にバブル期クラスの暴落となると10年間ではマイナスになるようです。

ただし、この場合でも、30年間積立を継続すれば+54%のリターンになるので、「回復まで愚直に積立を続けること」が重要であることが分かると思います。

 

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終わりに

上記5条件で積立投資シミュレーションを行いましたが、何れの場合でも「長期積立を続ければ」プラスリターンになることが分かりました。

ドルコスト平均法の強みを活かすためには、何も考えずに機械的に毎月買い増しをしていくことが良いということですね。

良い時期を切り取っただけだろうと言われればそうかも知れませんが、長期で見ればどの市場もプラスの時期は存在します。

なので、現在マイナスだとしても回復期を待てばプラスになる可能性は高いというのは過去の歴史から言えると思います。(当然未来のことは分かりませんが。)

そして、市場の伸びを享受するには、インデックス投資が最も効率的であるため、私はバブルが弾けようがリーマンショック級が訪れようが積立を続けていきたいと思います。

ありがとうございました。

 

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